2008年06月05日
シーギリヤ・ロック

ジャングルの中に突然そびえる巨大な岩山。
周囲の森林の緑と対照的な赤褐色の岩肌は、空に向けて聳え立ち、見るものをその威容で圧倒します。
この壮大な岩山は、かつてその頂上に宮殿を据えられ、王都として使われたこともありました。
強引に玉座につき、父を殺し、追放した腹違いの弟の復讐をおそれた狂気の王カーシャパの伝説は今も語り継がれています。
四方をジャングルに囲まれた只中に、権力を手にしたはずの若き王の孤独と狂気がつくりあげたといえる傑作。
わずか11年で王都の役目は終えましたが、その遺構には今なお数々の歴史的遺産が残されています。
今日でも水の称えられた王のプール、麓にある蓮で埋め尽くされた水路や沐浴場、切立った岩山に張り付くように作られた通路、鏡の回廊の壁に刻まれた叙事詩、シーギリヤの名前の由来になったといわれるライオンの形をした宮殿の入り口(爪だけが残されています)。

そして有名なシーギリヤレディの壁画は岩山の中腹にあり、鮮やかな色彩となぞめいた微笑を浮かべ、訪れる人々を魅了しています。
強い風に吹かれながら、たよりなげな足場を伝い、急斜面の階段を上りながらも、多くの観光客が訪れる岩山。ライオンの入り口を抜け、さらに細々とした階段を上りきった先にようやく頂上があります。
王宮跡にたつと、広がった視界には絶景がうつり、こみあげる達成感とともに胸が一杯になります。
青々とした空と、眼下に広がる緑。
貯水池や小さな集落がまばらに散り、天気がよければ遠く他の文化遺産が見えることもあるそうです。
岩山を降りた後、再び見上げると、そこに眠る数々の遺産を思い、あらためてその佇まいに感嘆の想いが沸いてきます。






